壁の向こうからパソコン画面を盗撮できる電磁波盗聴
パソコンのモニタ画面などの電子機器から漏れる微弱電波をを離れた位置から盗聴、盗視する技術・方法があります。
情報処理技術者試験などにも出題されています。
過去に日本のニュース番組でも放送されています。
テンペスト盗聴の方法を検証した方々によって、方法として下記の例などが挙げられています。
・ケーブルに近磁界プローブなどを接触させて同期周波数を取得する。
・端末の電源ケーブルにインジェクションプローブ挟ませる。
・離れた場所からアンテナを用いて電磁波を傍受する。
これらの方法を用いられた場合、セキュリティソフト、ファイアーウォールなどの対策では全く効果がありません。
テンペスト盗聴がおこなわれた場合、下記の被害などが考えられます。
・機密情報、個人情報の漏洩
・メール本文や送受信相手の盗聴
・インターネットなどの閲覧内容の漏洩
電磁波盗聴の方法として、
1.アンテナを使ってターゲットから漏れる電磁波を受信する「直接放射」
2.ターゲットに接続されているLANや電源ケーブルを経由して電磁波を拾う「電動放射」の2通りがあります。
いずれも普段から漏れている電磁波を拾っているので遠隔から受信可能です。
盗聴器のように受信機材を相手の目の届く範囲に置く必要がないため、電磁波盗聴をおこなっている事が気づかれにくい事が特徴です。
受信可能な距離は、
1の場合は指向性の高い八木アンテナを使えば直線距離で最大100メートル。
2の場合はさらに距離が長く、同じ変圧器の下にあるコンセントが使用可能である場合は、そこに差し込まれているケーブルからターゲットの電磁波を抜き出すことが可能。
そちらの場合でも、PCごとに発する周波数が異なるために複数台分の電磁波が集まっていても、特定の1台を選んで受信することができます。
テンペスト盗聴技術関連情報
・漏洩電磁波-wikipedia
・「10万円の受信機でパソコンからの漏洩電磁波を“盗聴”できる」
会社の人にテンペストされています。
どうしたら宜しいですか?
テンペスト盗聴がおこなわれている場所にもよるかと思います。
テンペストを防ぐケーブルなども売られているようですが、効果の程はよくわかりません。
テンペスト盗聴は証拠が取りにくいため、はっきり言って対策は難しいと思います。
警察も証拠がない限り動きませんので、どうする事もできない、というのが現状です。
難しいかもしれませんが、まずは現在の状況を把握する事が第一かと思います。